IABC理事長のエイドリアン・クロブリー氏によるセミナーが開催されました

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4月20日(金) 経団連・経済広報センターの主催により、IABC 理事長のエイドリアン・クロブリー氏による 「世界が求める日本のコミュニケーション・リーダーシップ」 と題したセミナーが開催されました (大手町経団連会館)。

クロブリー氏はオーストラリア出身で、本年より IABC 本部の理事長 (Chair) を務めています。
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近年、企業のコミュニケーション活動、とりわけ社内のコミュニケーションの重要性が増しているが、企業に必ずしもその認識があるとは限らず、またコミュニケーション担当者 (氏は Professional Communicator という呼称にこだわるとのこと) も、十分な自覚とスキルがあるとは限らないことから、IABC はそのサポートを行っていくという方針が明確に打ち出されました。

ポイントは、Professional Communicator の仕事とビジネスの成果 (Outcome) を結びつける視点であり、その仕事は ROI (投資がどれだけの利益を生んでいるか) で評価されるべきであると主張します。
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また、グローバルなビジネスの展開を考える場合、Professional Communicator は、グローバルに共通する基本となる知識・ノウハウを駆使しつつ、各国の文化の文脈を尊重した活動をすることが重要であるとのことでした。

参加者からは、「コミュニケーションはローカルな文化の影響が強いものであり、日本ではグローバル流は通用しないのでは?」 「コミュニケーション担当者はビジネスを知らない、と思われている」 「コミュニケーション職の重要性がなかなか認知されない」 といった質問が寄せられました。それに対してクロブリー氏は、そうした課題は決して日本に限ったことではないとして、自身の苦労話もふくめて懇切に受け答えをし、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。
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当日の運営にも関わった理事の林正愛が、自身のブログでさらに詳しくセミナーの内容を紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。

http://jungae.exblog.jp/17837245/

 (IABCジャパン事務局)