リクルーターに聞く:経営陣がコミュニケーション・プロフェッショナルに求めるものとは
2016年6月1日 ジェシカ・ブルネット-レモン
Communication Worldはコミュニケーション・プロフェッショナルの専門リクルーターであるスティーブ・マリソン-ジョーンズ氏に今、経営陣が戦略的コミュニケーションアドバイザーに求めているものについて聞いてみました。
スティーブはコミュニケーションやPRの管理職向けリクルーターとして15年のキャリアをお持ちです。Trouve LLCの創立者であり、PR、コミュニケーション、デジタルサービス分野においてアメリカの大手企業に人材を紹介されています。
CW:コミュニケーション分野におけるトップのリクルーターとして、企業が求めている重要なスキルや特性は何ですか?
Steve Mallison-Jones
SMJ:企業が求めているのは、伝統的、デジタル、ソーシャルメディアにおいて良い書き手であることです。人脈作りや人間関係構築が得意でなくてはなりません。シニアコミュニケーション・プロフェッショナルとしてチームの一員として働き、自分自身が人を惹き付けなければなりません。チームメンバーを探し、引き付け、守ること。また他の人と協力し、ステークホルダーをまとめなければなりません。
企業側が気にするのは、忠誠心と在職歴です。15ヶ月おきに仕事を変える人に、何が問題あったのかを知りたがります。
CW: コミュニケーション・プロフェッショナルに向けて、常に変化し続ける環境に適応するアドバイスはありますか?彼らのスキルを向上しつづけるコツはありますか?
SMJ:コミュニケーションリーダーとして最新トレンドを得るにはテクノロジーは必須でしょう。ビデオを見たり、ブログを読んだり、ツィッターフィードをフォローするのに、時間を割きましょう。
興味を引かれる国際会議には出向きましょう。働きたい企業の情報は常にフォローし、リンクドインを通して入ってくるヘッドハンターからのメールには必ず応答しましょう。いつ、チャンスが転がり込むかわかりません。
リンクドインのグループをフォローし、オンラインディスカッションに参加しましょう。ストーリーテリング能力は磨き続けなければならず、コンテンツはまだまだ重視されています。
CW:コミュニケーション・プロフェッショナルがCEOや経営トップの戦略的アドバイザーになるには、どうしたらいいのでしょうか?
SMJ:CEOや経営トップは信頼しながらも挑戦的に意見してくれるアドバイザーを欲しています。効果的に権威を持って、役員室で考えを発言できるアドバイザーを抱えることが重要です。
CEOは透明性を維持しつつ本質的であることへの巨大なプレッシャーを抱えており、トップコミュニケーション・プロフェッショナルはそれを支える立場にあります。その分野において十分に鍛えられており、直ぐに対応する事で信頼される立場になります。CEOにとって、全ての発言と行動はメディアに晒されていることを頭に入れておいてください。
CW:今、最も影響力を与えている大きなトレンドは何ですか?コミュニケーション・プロフェッショナルがそれに対応するにはどうしたらいいのでしょうか?
SMJ:デジタルやソーシャルなどの統合コミュニケーションはまだ押してくるでしょう。トレンドだからといって、ソーシャルに走るのはよくありません。あくまでも全体的なコミュニケーション戦略の中の一部分であるべきです。
デジタルに関しては誰よりも詳しくなるべきで、ビデオ、ソーシャル、コンバージョン率や自動化についても知っておくべきです。詳しくなければ、それに詳しい人から教わり、常に学び続ける姿勢が現代のコミュニケーション・プロフェッショナルとしては必須です。
ジェシカ・ブルネット-レモン
ジェシカ・ブルネット-レモンはCWのシニアエディターです。
出典:http://cw.iabc.com/2016/06/01/ask-a-recruiter-what-do-executives-look-for-in-communication-professionals/