簡単な実行ポイントであなたのネットワークを変化させる
2016年6月 マヤ・タウンゼント
人脈作りはプロとして仕事をしていく上では必須です。世間一般の通念として、人脈を適切に作れなければ、昇進や新しい仕事への機会などの貴重な情報を逃すと知られています。悪い知らせとしては、その一般通念は正しいということです。私たちのほとんどは間違った人脈作りをしており、次の3つのポイントを実行すれば、人脈作りをよりよく変化させられます。
Credit: dolgachov / 123RF Stock Photo
実行#1:あなたのスタイルにあった手段を用いる
昔ながらのネットワーキングイベントは、ある特定のタイプの人に向いています:それは外交的な人。知らない人ばかりの部屋の中で5分間の会話を弾ませ、それを繰り返し続けられるのは、外交的な人でなければできません。
もしあなたが外交的な人であれば、何の問題もないでしょう。ほとんどの大規模なイベントでは次のように視点で最大活用してみましょう:
• 「あの人は私に何をもたらしてくれるかしら?」から「私はあの人に何をしてあげられるかしら?」という概念に変える。
• 同僚にあなたの人脈作り経験を聞いてもらい、どのようにしたら新しい人脈を作れるかを考える。
• 新しい人脈をより確固たるものにするために、フォローアップする。
もしあなたが外交的な人でなければ、もう少し難しいかもしれません。ご自身にあったスタイルの人脈作りを見つける必要があります。幸いに、多くのオプションがあります。少し創造性を要しますが、下記のポイントを参考にしてみてください。
• もう少し小さなグループや1対1での機会を見つけ出す。内向的な人にはこちらの方が向いています。
• より明確な相互性のあるイベントを探す。多くの場合、内向的な人が知らない人と会う時には、テーマが定まっていない会話よりも、明確なテーマがあった方がよりいい出会いができるようです。
下記のサイトでは、内向的な人が自分の性格を変えずに人脈作りを成功させる秘訣があります。The Introvert’s Survival Guide to Networking.
実行#2:持っているものを無駄にしない
自分の人脈がよくないと思うのは簡単なことです。社長がいない、ベンチャーキャピタルの人がいない、特に秀でたスキルを持った人がいない。
よくないと思っている理由は下記の2点かもしれません。
1. 既にある立派な人脈を見過ごしていませんか?(山奥に10年以上、一人で篭もっていない限り)
2. 自分の人脈を否定的に捉えていると、失望と失敗の繰り返しとなります。
山奥で一人篭もっていない限り、誰にでも人脈はあります。人脈とは、日頃仕事を行っている人ももちろん含みます。これらの人たちは、あなたの仕事を片付けるのに手伝ってくれる「運用上ネットワーク」です。あなたにより改善するためのアドバイスやフィードバックもくれる人たちは、メンター、前の上司、先生や家族かもしれません。最後にあなたの将来について戦略的に考えてくれる人のグループは「戦略的ネットワーク」になります。彼らはあなたが自分のキャリアや組織においての夢や希望を語れる配偶者や信頼できる家族の小さいグループとなります。
あなたの人脈はこのようなグループの人たちで形成されています。彼らに対して、もっと意識して感謝しなければなりません。さもなければ、失望と失敗を繰り返します。失望は、常に満足できないから、失敗は人脈が時間と共に侵食されるからです。紹介やアドバイス、フィードバックをお願いしなければならないときに、お願い先は少なくなります。
実行#3:シンプルで継続的な実行ポイントを作る
どのネットワーキングイベントに参加するかを考え出すと、閉口するかもしれません。もしあなたが私のようにボストン近辺に住んでいるならば、平日毎日2件はネットワーキングイベントに参加できます。でもそれは現実的ではありません。
幸いに参加する数が重要ではありません。むしろ重要なのは継続性です。自分で管理しやすいゴールを設定できたら、必要のないコンタクトと繋がる危険性を避けて、いい結果のみ得られることができます。
継続しやすい基本的なネットワーキングは下記のようなものです:
1. 一ヶ月に一回、一人をコーヒーかお茶に誘う。 この時間を用いて、その人のプロジェクト、仕事上の挑戦や最近興味持たれていることを聞く事にしましょう。何かお願いしなければならない、とは感じなくてもいいのです。目的はその人との関係性を維持することであり、特別な賞を与えることではありません。
2. 週に1回、情報を転送する。昨今、メディアからの情報の洪水を受けていると、その情報の価値を見失いがちです。もし話し方のワークショップが開かれる案内を見つけた場合には、プレゼンスキルを磨こうと頑張っている方に知らせてあげましょう。もし同僚の興味を引きそうな新しいプロジェクトが開始する知らせを受けたのであれば、知らせてあげましょう。言い換えると、次のように自分に問いかける習慣をつけましょう:「他に誰がこの情報を喜ぶかしら?」そしてその情報を転送してあげましょう。
3. 一日1回は、オフィスの中を回り道しながら歩く。そうすることによって、思わず誰かに会う事ができ、何が起こっているかの情報を得られるでしょう。ヴァーチャルで働いている場合には、ネットで回り道をしてみましょう。例えば、一人の同僚は彼の分野のLinkedInグループでその領域において、毎日10分間、今話題のトピックに関して意見を述べ、専門家としての存在を示しました。もしあなたの会社でSlackなどのアプリを使用している場合には、毎日5分間でも起こっている事に関してコメントを残せば、違いを示せます。
あなたがもう少し意欲的なのであれば、さらに実行ポイントを足してもいいかもしれません。どの手段がいいかわからない場合には、次のリストから探して見てください。21 networking practices.
マヤ・タウンゼント
マヤ・タウンゼントは昔、ネットワーキングイベントの角で隠れていましたが、今ではPartnering Resourcesを代表して個人、チーム、組織のネットワーク構築を支援しています。The Handbook for Strategic HRの共編者であり、パフォーマンスレビューに固執せず、なぜ人事部は総合的に見直すべきなのかを述べています。隔週のメルマガbiweekly emailに申し込んで頂ければ、彼女のコラムをお届けします。
出典元:http://cw.iabc.com/2016/06/01/transform-your-networking-practice-with-these-simple-practices/