Letter from IABC Japan president
IABCジャパンチャプター代表の雨宮はIABC本部代表Julie Freemanさんおよび海外のメンバーに対し、以下のようなレターを送らせていただきました。
被災地のみならずまだ各地で予断を許さない状況が続いていますが、この間各国のメンバーから多数の励ましや応援のめーセージをいただき、それに対するお礼も兼ねています。
英文は以下にアップされています。
http://news.iabc.com/index.php?s=66&item=554
ご参照のため、日本語原文を併記いたします。
今後、このように積極的に情報発信、あるいは交流をより積極的に作っていき
たいと思っています。
宜しくお願いいたします。
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IABCプレジデント、ジュリー・フリーマンさん、ヴァイスプレジデントの皆さん、
仲間の皆さん、
ご存知の通り先週3月11日、日本は未曾有の大地震と津波という災害におそわ
れ、大きな損害を受けました。
被害の状況は5日経った今でも全容の把握に遠く、被害者の数は日に日に増え
ているような状況です。
亡くなった方々のご冥福を祈ると共に、被災地で現在不都合な生活を強いられて
いる方々が1日も早く元の平穏な生活に戻られることを願っています。
既に数多くの国からの災害援助の手が差し伸べられていますが、私の元にもJulie
Freemanさんを始め、数多くのIABCの仲間からお見舞いや励ましのメッセージが
届いており、とても心強く、感謝の念に絶えません。
この災害が日本に与える影響は被害地のみに限らず、発電所設備の損傷により
東京圏においても停電、電車や地下鉄の運休、出勤不可による工場やオフィスの
操業停止、ロジスティックの混乱による食料品の供給不足など 様々な問題が出
ており、これが一両日で収束する物ではない事も覚悟しています。
私自身も片道20キロの自転車通勤を強いられ、今週以降のミーティングやプロジ
ェクトのキャンセルが相次いでいます。
海外のメディアからは、これだけの災害にも関わらずパニックや暴動が起きず、社
会秩序が守られていることを評価されたりもしているようですが、ただただ想像を
超えた状況に唖然とするばかりで何をすれば良いか判らず、混乱のただ中にある
だけなのかもしれません。
政府や原発事故の当該企業の対応もさることながら、会見に臨むメディアの報道
のあり方もいたずらに不安を煽るような報道、言説などが見られるのもまた事実で、
積極的な支援を行う企業もありますが、正確な現状把握が出来ない事が一番の
フラストレーションです。しかし見方を変えれば、我が国のコミュニケーションリーダ
ーシップのあり方を再考するチャンスと言えるかもしれません。
私がIABCを知ったのは20年前、参加したのは4年前、ジャパンチャプターはスタ
ートしてまだ半年です。
参画した目的はIABCのグローバルなネットワークと知見を活かし、日本の社会や
企業の持つ良いアイディアや課題を伝え、一緒に考え、元気な企業や組織、そこ
で働くコミュニケーションプロフェッショナルを育成する事ですが、上記のようにまだ
まだ本質的にコミュニケーションの価値が問われる状況に乏しくスロースタートを
覚悟していました。
少ない人数ですが、既にジャパンチャプターのメンバーたちは、この危機状況にあ
ってどのようなコミュニケーションがなされるべきか、また、コミュニケーションに出
来る価値とは何かを考え始めており、皆さんとの意見交換やアイディアの共有が
早くできる事を願っています。
現段階では私も含め、複数人でサンディエゴのワールドカンファレンスに参加する
つもりでいますが、社会状況や経済状況により参加が難しくなる可能性も感じて
います。
これから数ヶ月はまだまだ先が見えない状況にありますが、多くの友人がいる心
強さを感じ、勇気を持って前を向いていきます。
今後ともよろしくおねがいします。
IABCジャパンチャプター
代表
雨宮 和弘
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