3月26日 ワークショップ“Communicators High” Vol.3を実施しました

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3月26日、IABCジャパンは、広報などの企業コミュニケーションに関わる人たちを対象にしたワークショップ“Communicators High” Vol.3を実施しました。
今回のワークショップは、それぞれが課題を持ち寄ったフリーディスカッションとしました。進行を務めたのはIABCジャパン理事の下平です。

企業が多国籍化するなかで、社内の異文化の融合が大きな課題となっています。PRなどの対外的なコミュニケーションにおいても、それが社内にどのような波及効果をもたらすのかを念頭において設計されるケースも多くなっています。すなわち、インターナル・フォーカスです。

社員の一体感やロイヤリティの醸成のためにはどのような施策が考えられるのか、活発な意見が交わされました。ある外資企業では、依然として言語が大きな課題として残っていることが分かりました。しかし、これは海外に展開している日本企業にとってはおなじみの、そして永遠のテーマかもしれません。

また、トップの社内に対するメッセージ発信を、内容とメディア活用の両面おいて広報が強力にバックアップすることによって、一貫性と透明性を維持することに成功し、それが社員の一体感を高めることに大きく寄与したという事例も出されました。トップとコミュニケーション部門の一体化です。

双方向のコミュニケーションの重要性を指摘する声も多く、ある参加者からは「まず社員の声を聞き、社員を知るところから始めた」という実体験が紹介されました。

経営視点からのコミュニケーション部門の役割とは何か?決まったことをデリバリーする広報から、経営の判断・決定に影響を与える部署になるという役割設定の転換がこれから求められます。そのためには、コミュニケーター自身の自覚と意識の改革が必要な時代を迎えています。今回は、まさに6月のワールド・カンファレンスにつながる意見交換ができたのではないでしょうか。

今後もIABCジャパンのイベントへの参加、よろしくお願いいたします。