ツイッター・メルマガ、発信のタイミング

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IABCでは多くのメンバーがフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを駆使し、日々情報発信や共有を行っています。私自身も海外のメンバーから様々な情報を得ていますが、特に彼/彼女達から紹介される海外のソーシャルニュースメディアはそれぞれアプローチや立ち位置がユニークで、とても参考になります。

Nieman Journalism Labは、ハーバード大学で1938年の設立以来、世界中のジャーナリストに対し同大学でのジャーナリズムプログラムへの参加機会を提供してきたNieman Foundation for Journalism (http://www.nieman.harvard.edu/NiemanFoundation.aspx)が2008年に新たに開始したプロジェクトです。変化の著しい現代のジャーナリズムの事例や新たなビジネスモデルの紹介、様々な研究を通し、新たなメディアツールによってジャーナリストがジャーナリズムの質を落とさずにどのようにデジタル時代へ移行できるかを考察し、ウェブサイト上でブログ形式に公開しています。

その中で、興味深いエントリーをご紹介しましょう。
オンラインマーケティングを行うHubSpot社に勤めるDan Zarella氏のウェブセミナー「The Science of Timing (ツイッターやメルマガの発信に適した時間帯について)」です。 (Zarella氏は、2年以上に渡り集めたソーシャルメディア利用のデータをもとにその傾向を分析しています。)

http://www.niemanlab.org/2011/03/tweet-late-and-e-mail-early-using-data-to-develop-strategy/?utm_source=twitter&utm_medium=twt&utm_campaign

下記は抜粋・要訳です。

ツイッター活用における成功の秘訣は、ツイッターを行う目的を明確にする事。とにかくフォロワー数を増やしたいのであれば、ツイートの数を増やす。フォロワー数のトップを争うようなアカウントは一日で平均22回ツイートしている。だが、ウェブサ
イへの誘導が目的であるのなら、ツイートの回数は抑えるべきである。1時間に2つ以上のリンクを紹介するツイッターアカウントは、クリック率が極端に減る。

さらにツイッターのコツは、世の中一般の情報流通が静かな時間にツイートすることである。これはブログやニュースサイトの動きが落ち着く午後や週末が当てはまる。リツイートが盛んに行われるのは午後2時から5時で、午後4時がベストといえる。また週の後半にリツイートが増える傾向がある。また、休日の午前中も適している。、本来様々なウェブサイトのPV数が減る時間帯だが、ツイッターからのリンククリック率やコメント数が急激に伸びる。これは、ユーザーに時間の余裕があり、ツイートの内容まで目を配ることができるからだと思われる。

また、リンクのクリック率を高めたいのなら、同じリンクを一日のうちで数時間ごとに複数回ツイートすることが効果的であることもわかった。同じリンクですみません、などと断らずとも、たとえば二度目のリンク掲載が始めての閲覧となるフォロワーもいるので気にすることはない。

ツイートに加えZarella氏はメールマガジンの傾向も調査した。メールマガジンは、単に数が多ければ良いわけではなく、まず購読登録後なるべく早いうちに、1通目のメールマガジンが届くことが効果的である。また、メールマガジンやニュースレターを週末に読む人が多く、リンクのクリック率も高い。また平日を含めると、忙しくなる前の早朝(午前4時から7時)が読者にリーチしやすい。

※ウェビナーのレジュメは、下記のURLからご覧いただけます。
http://www.slideshare.net/HubSpot/the-science-of-timing

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私の友人に同じ音楽の趣味を持つIT広報コンサルタントがいます。彼女は数千のツイッターフォロワーがいますがIT広報以外の趣味の音楽の話をポストすると途端にフォロワーが離脱すると聞きました。人にはそれぞれ多様性があり、文字通りさまざまな社会に属していますが、どうやら1アカウントは1トピックにまとめる方が効果的な情報交流ができるのかもしれません。(結果、私達はフェイスブック上で同好のコミュニティを作りました)

IABCでは世界中のメンバーが会報、ウェブ、カンファレンスにおいて企業コミュニケーションに関わる提言をし、意見交換を行っています。私達ジャパンチャプターでも企業、エージェンシー、学界の枠を越え様々な議論を重ねています。また、それらを海外の仲間に投げかける事でさらなる気づきを得る機会があることが魅力です。もし皆さんが企業や組織のコミュニケーションの課題を解決したいとお考えであれば、IABCには解決のヒントがあります。広報に限らず、マーケティング、CSR、人事、経営などさまざまな分野の方が集まってきています。職能ではなくコミュニケーション課題の解決から、一緒に考えてみませんか?

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