持続可能なビジネスへの明瞭な道筋が、研究で明らかになる

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2016年7月6日 バーバラ・リヨン

国連グローバル・コンパクトとアクセンチュアの新たな研究によると、87%の代表取締役(CEO)は国連の持続可能な開発目標(SDGs)は、持続可能性に対する方策を見直す重要な機会になると言い、また、約半数(49%)は、それらの発信がビジネスの重要な役割を果たすであろうと話す。

Credit: sebra / 123RF Stock Photo

アクセンチュア戦略の調査で「国連グローバル・コンパクト、アクセンチュア戦略CEO調査2016、アジェンダ2030:機会への窓口」によると、ビジネスリーダー達は社会的挑戦を解決する使命を受け入れ始めている。調査では既に国連のグローバル・コンパクトに表明して持続性に貢献しているおよそ1,000名以上ものCEOが彼らの産業を建て直し、持続可能な開発目標に向かって進捗を加速させている。
国連グローバル・コンパクトの事務局長であるリセ・キンゴ氏によると、「持続可能な開発目標を取り入れることにより、企業は地場での事業にもグローバルなゴールを取り入れて明確化できる」と述べている。「CEO達は過激な行動を使命として受け入れ、変換への機会への窓口として捉えている。国連グローバル・コンパクトでは持続可能な開発目標に向けて政府機関や市民社会と関わり、民間企業の潜在性を最大点に発揮できるように世界経済を再形成し、2030年までに私たちが望む世界を提供する。」
調査対象となった国連グローバル・コンパクトのCEOの70%以上は、持続可能な開発目標(SDGs)が事業におけるフレームワークを持続可能性への取り組みで再構築できると答え、78%は既に自社の核事業を通じてグローバルな目標に貢献する機会があると見ている。ほぼ全て(95%)は、自分の会社が社会の中核目的の役割を担う責任を個人的にも持っており、80%は社会目的への公約を実証することが、その業界における差別化であると信じている。
「グローバル化とデジタル破壊がビジネスのハードルを上げたように、世界中のCEO達は私たちがどのように暮らし、働き、遊ぶことを変換できるかとこの機会を狙っています。彼らは責任ある持続可能な世界経済をサポートするために手法やビジネスモデルを再形成する必要性を感じている。」と述べているのはアクセンチュア戦略のマネージング・ディレクター ピーター・レーシー氏。「これらのCEO達はデジタル技術がこの変換で大きな役割を持ち、多くの産業で競争性を再定義することになると理解している。ビジネスと社会の両方の利益によって管理され、デジタルの進歩が2030年までに国連の持続可能な開発目標を達成させる価値を作り出す可能性がある。」
実際には、企業のCEO達の3/4(75%)は、デジタル技術は循環経済などのより持続可能なビジネスモデルを有効にすると報告している。
進歩を加速させるために、CEO達は3つの重要な要件を特定している。まず、ビジネス、政府と市民社会全体の連携とパートナーシップを拡大させる火急的必要性が人権、労働基準、環境、腐敗防止などの主要な持続可能性の問題を大いなる野心や達成を駆動する。二つ目としては、より地域レベルで各国政府と協力してSDGsを達成するための行動。そして三つ目としては、グローバルな課題に大きな影響を持たせられる革新的な新しいデジタル技術と新しいビジネスモデル。
グローバルなゴールが地場での事業を作る
今回の結果は、回答者がより持続可能になるために行った努力が報われずに挫折した野心を表明した2013年のCEO調査と比べると目覚しい変化があった。CEO達は重要な課題を克服する必要性を強調しているが、調査ではビジネスリーダーがビジネス全体に持続可能性を浸透させていることの進歩を表している。
国連グローバル・コンパクト調査でCEO達の3/2以上(69%)が持続可能性の課題は既に役員会での議題の一つであると述べ、64%は彼らの戦略立案や事業開発の中心的な役割を果たしていると報告している。企業のCEOの大半(59%)は自分の会社が持続性可能構想で事業価値を的確に定量化できると述べ、それは2013年の調査時に38%だったのに比べると上昇している。自分の会社以外で見てみると、CEO達は進捗状況が彼らの産業間で複製されており、89%は持続可能性への公約が彼らの業界に実質的な影響を与えているという。
グローバルマーケットを再形成する
企業戦略と業務に持続可能性を浸透させるのに強く働きかけているにも関わらず、幹部は世界市場を再形成して変化をもたらすことができる持続可能性への重要な課題に直面している。具体的には、ビジネスリーダーは行動を加速させる市場のインセンティブと紐付けるのに苦労している。CEO達の88%は持続可能性を進めるにあたり、持続可能性課題を統合した方がいいと信じているが、10%投資家の圧力が自社の行動を駆動するトップ因子であると答えている。
年間売上高US$10億以上の世界最大の企業経営者の中では、公約と行動は更に顕著で、76%は彼らのビジネスにおいて持続可能性の価値に投資家を関与させている。同様に、80%はSDGsの行動を取るためのスキルや能力を持っていると信じている。
CEO達はSDGsを加速的に達成することを優先しており、86%は企業が測定し、グローバルな目標への影響を追跡できるように標準化された指標が必要であると述べている。そして85%は政府、NGOや地域社会と企業を繋ぐ国際機関との連携の重要性を識別している。同様に、84%はビジネスのための明確な構想と説明責任のフレームワークが含まれるSDGs行動計画に関する政府とローカルとの提携を呼びかけている。
調査について
国連グローバル・コンパクトとアクセンチュアCEO調査は、持続可能なビジネスの研究を10年以上行ってきている。調査では世界の主要なCEOとの1対1のインタビューを含み、2007年から延べ250名にもインタビューを行っている。調査には国連グローバル・コンパクトに参加している150カ国、30産業業界に属している企業を対象としている。調査では、自社の核事業における環境、社会、ガバナンスの課題などにおいて企業の動機進展を追っている。2016年には1,250以上の回答を得ており、108カ国、26産業からの国連グローバル・コンパクトに参加している1,012名ものCEOからの回答を含む。1対1インタビューは50名以上の世界の大企業CEOと行われた。

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バーバラ・リヨン

バーバラ・リヨンはアクセンチュアでのシニアマネージャーでPR分野において約30年間の経験があります。

出典元:http://cw.iabc.com/2016/07/06/theres-a-clear-path-for-business-on-sustainability-finds-united-nations-global-compact-accenture-strategy-study/