IABCワールドカンファレンス2011 San Diego 参加記(1)IABCジャパンチャプタープレジデント 雨宮和弘

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2008年のニューヨーク大会以降、4回目の参加となるIABCワールドカンファレンス。今年はカリフォルニアのサンディエゴで開催されました。全世界で15000人を超える会員の約1割強、2000人弱のメンバーが集まる4日間の大会。毎年社会情勢にあわせてテーマを選び、活発な意見が交わされます。

私自身正直に申し上げますと、今まではほとんど勉強のために参加していました。もちろん海外の事例だけが進んでいる、というわけではありません。インターナショナルにそれぞれ違う立場、違う視点で物事を考えることが重要であり、得るものが大きいからなのです。もちろん多くの事例は「この考え方をアレンジすれば日本でも通用する」というものばかりです。なぜならコミュニケーションの問題は根本的には「人」の関係性の問題であり、そこに洋の東西はあまり関係ないからです。
しかし昨年半ばに正式にジャパンチャプターをスタートさせたこともあり、今年のカンファレンスは今までと違った役割、考えを持って臨みました。そして大きな収穫がありました!

昨年までは日本からの参加は2人~4人と寂しいものでしたが、昨年のチャプタースタート以降、今年は10人以上で参加する、という目標を持って臨んでいましたので、震災の影響で断念せざるを得なかった人が多かった中、総勢7名で参加できたことはとても心強いものがありました。

本日より数回にわたってレポートをお届けします。
そして7月の下旬あたりには、毎年恒例の報告会を開催する予定です。ご期待ください。

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ワールドカンファレンスは通常、日曜日から水曜日まで実施されますが、役割や担当によっては事前、あるいは事後からいくつかの会議参加の招待を受けることになります。

私もチャプターリーダーということで土曜日の夕方から「リーダーミーティング」というものにはじめて参加しました。実際には非常にカジュアルな立食のレセプションですが、今回は「人をつなぐ」という目的があり、ジャパンチャプターのメンバーの中でもボランタリースタッフとして会の運営をサポートしてくれているメンバーを私が招待する形で参加してもらいました。

IABCは現在もプレジデントが女性、大体メンバー構成もカンファレンスの参加者も6割強が女性です。日本からの参加も男性3人に対し、女性4人、そのうち3人が参加してくれました。
もちろん皆さんコミュニケーションのプロフェッショナルですから、私の心配をよそに、どんどんとネットワークを広げてくれていました。

実際のカンファレンスが始まる前にネットワーク(顔見知り)を作ることはとても大事なことです。なぜならカンファレンスのセッションでは単なる拝聴者から会話に加わるチャンスが増えるからです。

そうなんです。今年はメンバーそれぞれが多くの会話を楽しむことができた事が大きな収穫なのです。
(続く)